アラサーまで蛙化現象に悩まされた話

昔話

2、3年前に世間で流行った「蛙化現象」についての話です。

蛙化現象について調べてみると、

①好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることが明らかになるとその相手に対して嫌悪感を持つようになる現象

②恋愛感情や好意を抱いている相手のささいな言動が気になり、気持ちが急速に冷めてしまう現象

の2つの意味が出てきます。本来は①が正しいようなのですが、よくテレビやSNSで使われるのは②の方ですよね。そして、②の意味で使われているのを見るたびに、違うんだよ〜、もっと色々と複雑な感情なんだよ〜とモヤモヤします。

なぜ私が蛙化現象の意味にこだわるのかというと、ここ数年前まで何十年も蛙化現象に悩んでいたからです。

蛙化現象とは何かを知った中学時代

私が初めて付き合ったのは中学2年の時です。中学生の時は、誰ちゃんが誰くんを好きという噂話がすぐに広まると思うのですが、当時私が片想いをしていた同級生(T君とします)にも私がT君くんが好きだという話が伝わり、T君から告白されて付き合うことになりました。

告白された時点で「あれ?まずいぞ?全然好きじゃないし、むしろ私のことを好きなんて気持ち悪くないか?」と完全に蛙化現象が起きているのですが、私から好きになった手前、ごめんなさいと言えず・・

付き合ってからは、デートどころか学校内でもT君を避け続けてしまい、一緒に帰ろうと誘ってくれたT君の誘いも断っていました。T君も困り果てていたと思います。

そんな期間が3ヶ月程続いたとき、ホワイトデーがやってきました。

当時の私は流石にバレンタインデーは無視できないと思い、チョコを作ってなんとかT君に渡しました。(本当にとなりのトトロのカンタがサツキに傘を渡すみたいな渡し方で)

そのお返しをホワイトデーにT君からもらったのですが、気持ちが悪いという感情に襲われている私はもらったお返しを開封することができませんでした。

いよいよこの状態が耐えられなくなり、ようやくT君にごめんなさいと伝えて別れることになりました。

この話を友達に相談した時に、「それって蛙化現象じゃない?好きな人が振り向いてくれたら冷めるやつ」とあっさり私のおかしな状態の原因を解明してくれたときは、衝撃でした。こんなおかしな人は私だけではなかったんだと安心した気持ちもあったような気がします。

もう20年近く前の話なのに、当時中学生だった友達が蛙化現象を知っていたのが、今思うと驚きですが・・

蛙化現象を克服しようとした高校時代

偶然ですが、T君と私は同じ高校に進学して、3年間同じクラスでした。T君とは中学の時もずっと同じクラスだったので、6年も毎日顔を合わせていたことになります。

そんなT君から高校3年生の時にもう一度告白されることになったのですが、この時私は相当悩みました。T君のことは好きだったし、告白されて嬉しかったのですが、結局同じことになりそうな予感しかしなかったからです。

返事までに少し時間をもらうことにしましたが、この時点でなんとも言えない気持ち悪い感情と逃げ出したい気持ちが既に湧いてきていて、自分は中学時代から何も変わってないんだと落ち込みました。

ただ、このまま蛙化現象から逃げ続けていると自分は一生みんなと同じような恋愛はできないかもしれないと思うと、T君には申し訳ないですが、もう一回付き合ってみようと思いました。

付き合ってから、ネットで蛙化現象の原因や治し方を調べてみましたが、「自己肯定感が低い」と書いていることがほとんど。自分に自信がないから「こんな価値のない私を好きになるなんておかしい」という思考になるようです。

治し方は「自分を好きになる」と書かれていましたが、それが一番難しい!!確かに、昔から私は人より自信がないことを自覚していて、そのことで恋愛だけではなく将来を漠然に不安に感じることが多かったような気がします。

結局、T君とは半年程でお別れすることになりました。(T君には本当に申し訳ない・・)

お付き合いをしている間はメールでのやりとりはありましたが、デートは結局1回(地元のイオンに映画を観に行きました)だけです。相変わらずT君とふたりになる状況は避けながら、モヤモヤする感情をずっと抱えていたので、蛙化現象は全く良くなっていません。

ここから私は誰かと付き合うことを諦め、長い独り身人生がスタートします。

高校卒業から30歳までの独り身期間

私は高校を卒業してから2年間大学受験浪人をしていました。浪人と言いつつ、2年目は全く勉強をせず、プー太郎生活でした。そこから大学生、社会人になっても誰かと付き合いたいという感情になることはなく、どうせ誰かを振り回すだけだからひとりでいいやと思っていました。

そして、誰ともお付き合いをすることもなく、仕事のことや私自身のことについて、右往左往して、色々悩んでいる間に時間はどんどん過ぎていきました。

ところが、28歳の時に今の会社に転職してきて知り合った会社の人と30歳の時にお付き合いをして、31歳の時に結婚することになりました。

自分でも何があったの?いつ蛙化現象は治ったの?今までの独り身期間はなんだったの?という感じですが、知り合ってから今に至るまで、あのモヤモヤした気持ちが悪い感情に一度もなっていないので、アラサーにしてよくやく蛙化現象が治っていることに気がつきました。

なぜ蛙化現象が治ったのか

結局、何が蛙化現象を治す要因になったのかは分からないのですが、当時の自分にとって大きな問題だったはずなのに、時間が過ぎたらなんでもないことになっていたという表現が一番しっくりきます。当時はものすごく悩んでいたので、本当に拍子抜けですが。

よく「時間薬」と言いますが、恋愛だけではなく、時間が解決してくれることは本当に多いなと思います。真正面から向き合わなくても、のらりくらりとかわしながら生きていたら、だいたいのことが知らない間になんでもないことになっていたりするのかもしれません。

今、蛙化現象に悩んでいる方に特効薬になるような解決方法をお知らせできなくて申し訳ないのですが・・あまり深刻に受け止めなくても、なんとかなる時が来るということを書きたかったです。

私の昔話を最後まで読んでいただきありがとうございました。

写真は、記事とは関係ありません🙇‍♀️(年末に福岡で食べたもつ鍋です)

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